第四章


「オアハカの冬には、波がない」でも、メキシカン・パイプラインがあるさ



  1. 1.波のない海・・・これが、同じ海なんだろうか。

  2. 2.波待ち・・・レヒーノは«グアダルペの処女»に波が立つように頼むと約束したが、本当にそうしたかどうかはわからない。

  3. 3.ドロップ・イン・・・セットの波が来た。波のピークにむかって全員で競走だ。

  4. 4.俺たちのビーチ・・・罵り合う声が聞こえたと思ったら、波打ち際で男が二人にらみ合っている。

  5. 5.乾いた赤土・・・高台を走るカレテラ(国道)からは、太平洋が一望できた。

  6. 6.干し草に火が・・・「ドナがいなくなっちゃったの」

  7. 7.永いフラットの後は・・・久しぶりのスウェルには、他のことをすべて忘れさせる魔力がある。

  8. 8.パドル・アウト・・・三月になった。レヒーノの足の痛みはすでになく、杖無しで歩けるようになっていた。

  9. 9.もう、サーフィンが・・・「岩が怖かったら、サーフィンなんかできないよ」

  10. 10.海と一つ・・・そんなことはないよ、というのは簡単だった。

  11. 11.きちがいイルカ・・・それから、一週間もたっていなかった。

  12. 12.友達を食べる・・・早くこいつを戻してやらなきゃ!

  13. 13.オアハカのイルカ・・・一瞬イルカが太郎を見たような気がした。

  14. 14.Mr.キーウィー・・・「イッツ・オーサム、メイト」

  15. 15.ボード収集・・・太郎はその日の午後をただ茫然と波を見つめて過ごしてしまった。

  16. 16.パコロロの人生・・・ラックに立てられた板は全部で二十枚を越えるだろうか。

  17. 17.世界のイイ波・・・「ハポネシート(日本人ちゃん)」

  18. 18.カリサリージョ・・・「ホロウ」って何だろう?

  19. 19.何が狂ったのか・・・パコロロは一人だった。

  20. 20.海を裏切るな・・・「知ってるよ。お前が何が言いたいか」

  21. 21.チューブの世界・・・メキシコの四月は夏だ。

  22. 22.ドイツ人もハング・ルース・・・波の小さい今日は、答えを出すためのチューブはなかった。

  23. 23.妙な英語でソーリー・・・テイク・オフした瞬間に、黒い影が目の前に降ってきた。

  24. 24.熱帯の怪我・・・熱帯の怪我はなかなか治らない。


ホーム / 第一章 / 第二章 / 第三章 / 第四章 / 第五章

 これが、同じ海なんだろうか。

 太郎はそう思わないわけにいかなかった。

 風は凪いでいて、海には波が無かった。水平線の彼方から、この砂浜まで、かすかに揺れるうねりさえ無かった。

 その青い平らな広がりの隅で、「ラ・プンタ」は意味もなく立っていた。          »» 続きを読む