第二章


「ラ・プンタ」と呼ばれる岬で、サーフィンと出会ったなら?



  1. 1.熱帯の日没・・・なんて青い海なんだろう。これより青い青なんて、、、。

  2. 2.いったい何なんだ?・・・太郎は、夕陽の雄大さに吸い込まれるように浜をおりていった。

  3. 3.半欠けサーフ・ボード・・・太郎の手がものに触れた。取り上げてみると、異様に軽い。

  4. 4.波の底・・・一つ目の波が来た。うねりは少し沖から崩れはじめ、太郎の目の前に白い波の頭が広がった。

  5. 5.トルティージャの匂い・・・トルティージャの焼けるいい匂いがして、太郎は目を開けた。

  6. 6.レストランテ・イネス・・・「名前はなんて言うの?」姉のアニタが太郎にきいた。

  7. 7.巨大鮫ブルーノ・・・「タロウ、あんたもたくさんお上がり。このイネスご自慢の煮込みを腹一杯お食べ」

  8. 8.マリアッチの歌・・・「タロウ、あれは、女の敵なんだよ」

  9. 9.熱帯のハンモックで・・・太郎が目覚めたときには、陽はすでに高く上がっていた。

  10. 10.太陽と、水の壁・・・波が岩の先に当たって、砕けた水のしぶきが飛んできた。

  11. 11.「バモス! バモス!」・・・立ったうねりが爪のようにカールする直前に、レヒーノは一つ目の波を泳ぎきった。

  12. 12.バナナの房・・・明くる朝早く、レヒーノが太郎のハンモックを揺さぶった。

  13. 13.アニタの波乗り・・・ひとりの子供が戻ってきて、アニタの番となった。少女は半欠けのボードを受け取ると、沖を見た。

  14. 14.壊れたボードなんて・・・「おいでよ、タロウ」アニタは太郎の手を引いて水の中に入っていった。

  15. 15.鮫はどこ?・・・アニタは、ボードを片手に太郎を位置につけた。「さあ、構えて。波が来るわ」

  16. 16.滑る感覚・・・ほら、見ろ。ばちが当たった、と今度は太郎の笑う番だった。

  17. 17.少女に笑われた!・・・「いいよ。何回でも手伝ってあげる」

  18. 18.やぶにらみの女・・・むこうから女が一人歩いてくる。

  19. 19.車の走り去る音・・・太郎は夜中に目を覚ました。

  20. 20.百八十度回転・・・太郎は砂浜に出た。サーフ・ボードに伏せた男は沖にむかって泳いでいく。

  21. 21.滑りの熱さ・・・見たばかりの滑りの熱さが乗り移って、太郎は興奮していた。

  22. 22.優しい声の英語・・・なんとか水の上に顔を出すと、太郎はあたりを見回した。

  23. 23.ワックス・・・思いだしたように立ち上がると、男は横たえたサーフ・ボードに戻った。

  24. 24.リーシュ・コード・・・これがサーフィンの匂いなんだな。

  25. 25.スイート・スポット・・・男の手を握ろうとして、太郎はバランスを崩した。

  26. 26.ロング・ボードが降ってくる!・・・うねりが切り立って、カールになった。

  27. 27.波の上で悩むな・・・レヒーノはロング・ボードを抱えた。「重いや、このボード」

  28. 28.「プート」というスペイン語・・・くたくたになって三人が浜に上がると、小屋から母親のイネスが駆けだしてきた。

  29. 29.ボディー・ボードの女性・・・ボードはそのまま浜に置き去りにされていた。

  30. 30.美しい人・・・昼下がりだった。今日もあの人が来ている。

  31. 31.十字架で守る・・・ピートとヘスーサの家は、丘の上にあった。

  32. 32.医薬品販売業?・・・ヘスーサとピートは一瞬あっけにとられて、そして顔を見合わせると大声で笑い出した。

  33. 33.オフショアの風・・・おだやかな風が丘から海にむかって吹いていた。

  34. 34.低気圧・・・絶好のうねりがやって来て、切り立った。

  35. 35.ショア・ブレイク・・・やみくもな決断は、頭からひっくり返るパーリングに終わった。「洗濯機セクション」にたたき落とされ、惨めに岸まで押し流された。

  36. 36.テイク・オフ・・・波の面を見つめていると、体が理想的な位置に寄っていった。

  37. 37.時間の流れ・・・時間の流れが変わった。すべての出来事が同時に起きてしまう一瞬は終わった。

  38. 38.サーフィン中毒・・・「ピート、見た?」

  39. 39.ロケット発射台・・・ラ・プンタの「ロケット発射台」。インサイドの岩の脇、テイク・オフのためのポイントを太郎はこう名づけた。

  40. 40.牡蠣とり・・・「獲れた!」とレヒーノが叫んだ。

  41. 41.亀のなきがら・・・しばらくどこかに消えていたかと思うと、レヒーノは小さなカメを手に戻ってきた。

  42. 42.骸骨チョコ・・・朝日が高くなろうとしているのに、小さな小屋の中には蝋燭の灯がともっていた。

  43. 43.お盆=夏休み残り半分・・・たしかに、もうそろそろお盆だ。

  44. 44.大波のフェイス・・・八月の終わりになっていた。

  45. 45.また溺れちゃう・・・「タロウ! 危ないよ!」

  46. 46.日本に帰るのは嫌だ・・・「ごきげんな波だ。太郎もイイ波に乗れたかい?」


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 なんて青い海なんだろう。

 これより青い青なんてあるんだろうか。

  海を映す空も負けじと青く、下にもっと青い海が広がっているから、ようやくそこに波ではなく雲があるのが納得いく。

 その二色の青の境目を、白い鳥が飛んでいった。 »» 続きを読む