リップでボードを切り返し、ホワイト・ウォーターをにらむ。目の前の白い泡の奔流に、ひるみそうになる。

 リップでボードを切り返し、ホワイト・ウォーターをにらむ。

 白い泡の奔流は目の前の海を満たしていて、その激しさに太郎はひるみそうになる。

 それに勝つには膝を落として、波と戦ういがい方法はない。気力で負けて腰がひければ、とたんにバランスを失って海の中だ。

 太郎は、白く崩れた波めがけて進む。

 ・・・。まずい!

 ターンをすべきタイミングを失して、太郎のガンはそのまま濁流に突入した。

 はずみで後足に体重をかけなかったら、ボードのトップは押し寄せる水流に跳ね飛ばされていただろう。空を向いたトップは、水の勢いに押されて下に流れた。破壊的な量の水をせおって、太郎はもう一度大きくボトム・ターンだ。

 波の底に叩きつけられる水が、地響きをたてる。

 太郎がトップに戻ると、波が厚くなった。ボードを前進させる力が急に弱くなって、太郎は前にのめりそうになった。

 前脚でそれをこらえて、少しでも傾斜のある部分を探す。

 スピードがますます落ちてきて、ボードが止まりそうになった。

 止まってしまえば、すべて終わりだ。太郎はそこでライドを諦めねばならない。 まだだ!

 僕は、この先に行くんだ!

 停止する一歩手前のところまで、スピードがなくなっている。

 だめだ!

 ここで諦めちゃダメだ!

 波の無い頃は、毎日こうやっていたじゃないか!

 小刻みに屈伸させる前脚に、太郎は力を込める。小さな速度が生まれ、それを殺さぬよう次の動きにつなげる。

 足の裏に徐々に力が甦ってくるのを太郎は感じる。

 波が再び掘れはじめた。

 気をつけろ! ここで急に来るんだ!

 ピートのライドを見て波の癖を覚えた太郎は、慎重にルートを選ぶ。

 来た!

  1. 箇条書き項目キミの探すものは、ココにある!

  1. 箇条書き項目コ、コレが欲しかったんだよ!