波の轟音とともに目覚めた太郎は、目の前の光景が信じられなかった。五メートルはある。いや、もっとある!

 夜明けが来た。

 空が白みはじめた。

 波の轟音とともに目覚めた太郎は、薄もやの中で目をこすった。自分の目の前の光景が信じられなかったのだ。

 五メートルはある。いや、もっとあるかもしれない!

 山のようなうねりが、次から次へとラ・プンタに押し寄せて来ていた。

 太郎は丘を駆け上がって、見晴らしの良い高台に立った。

 海には、波が延々と縞目を作っていた。青い波のコーデュロイは水平線の彼方から揺れて来て、ラ・プンタに当たると左から右へと機械のように崩れていった。

 波がブレイクしているのは、「ロケット発射台」だけではなかった。その先の、岸から倍の距離さらに離れた岩でも割れていた。もちろん、太郎が普段行ったことのないラ・プンタの本当の先端でも、ピールしていた。三つのブレイクを巧くつなげれば、岬のトップから、岸のインサイドまで、500メートル以上乗れるかもしれない。

 これが、ニュージーランダーなんだ! ・・・。

 海岸には、砂浜づたいにプエルトから歩いてくるサーファーが、すでに何人も見えた。古いフォルクスワーゲンのミニ・バスや、大型の四輪駆動車が、次から次へとカレテラから下りてきては、浜べりに駐車していく。続々と詰めかけるサーファーは、各々のボードを広げて準備を始めている。海を見つめて波の大きさを見つめる者。セットの数を数えて仲間と話をする者。ワックス塗りに余念のない者。巨大な望遠レンズを付けたカメラやビデオをセットする男達もいた。

 自分も遅れまいと、太郎は丘を全速力で駈け下りた。期待に胸をおどらせ、息を詰めて走った。道の終わりでは、到着したばかりのキャンピング・カーと競走になった。

 車は楽々と太郎を抜いていったが、その中に、振り返って手を振る女たちがいた。

  1. 箇条書き項目キミの探すものは、ココにある!

  1. 箇条書き項目コ、コレが欲しかったんだよ!