サパティスタは、虐げられたインディオの、独立を勝ち取るために戦う団体です。

 「ただそれだけの連絡だったから、あなたがどこに住んでるのかさえよくわからなかったの」

 もう一人のブロンド、リーナが続けた。

 「下のレストランテで尋ねたら、この子が連れてきてくれて」

 リーナは「この子」と言ったとき太郎の裸の肩を抱いた。

 「サパティスタのことは、ご存じかしら?」

 ヘスーサが尋ねた。

 「ええ。私たちの«女性として最も恥ずかしい事件»を書いてくれたメキシコ・シティ・タイムスの記者がその新聞を送ってくれて、その記事の中に名前がありました」

 ブルネットのイーナが答えた。

 ヘスーサはうなづいて、話し出した。

 「サパティスタは、虐げられたインディオの独立を勝ち取るために戦う団体です。あなた方が被害に遭った事件は、その英字新聞と独立ラジオたった一つだけが報道しました。エクセルシオール紙や国営テレビは当然そんな報道はしません。ホルナーダ紙ですら記事を書くことをためらったのです。被害者の中には、プエルト・エスコンディードに住む少女も含まれていました」

 あのコだ、と太郎は思った。

 「そのインディオの少女のために、私たちサパティスタもあなた方の裁判を全面的に支援することに決めました」

 「犯人が私たちの体に残していったものから、遺伝子情報をつかんでいます。裁判には必ず勝てるわ」

 ティーナの言葉に他のふたりもうなづいた。

 「サパティスタもそう信じているわ。ただ、問題がないわけじゃないの。・・・」

 デンマーク人の三人がヘスーサを見た。

 「警察がやっと犯人を特定したの。それが、元警官だったのよ」

 「それがどうして、問題なの?」

 「リーナ、・・・・。この国の警察は、あなたの国の警察とは残念ながら同じではないわ」

 「・・・、・・・」

 「でも、心配しないで」

 ヘスーサは三人の瞳をそれぞれみつめた。

 「あなた方のことは、サパティスタが守るわ」

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  1. 箇条書き項目コ、コレが欲しかったんだよ!