サーフィン小説風メキシコ旅行記

ラ・プンタ

−20「百八十度回転」

 
 太郎は砂浜に出た。

 サーフ・ボードに伏せた男は

沖にむかって泳いでいく。

 潮の流れにのり、軽々と進

む。

 ひとかきで五メートル、もう

ひとかきで十メートル。

 太郎にはそう見えた。

 あるところまで来ると、男は

水をかくのをやめてボードの上

にまたがった。

 どうやら波を待つには所定の

ポイントがあるようだった。

 男が沖を向いて待っていると、波はほどなくやって来た。

 男が岸を向く。

 斜面で一、二度腕を動かすと、もう体が滑りだした。

 両手をついて板の上に立つ。

 余裕がある。

 後ろに乗せた右足でボードを押さえ、波の底へ落ちる。

 そこで、前脚にぐっと体重をかけ、体を左にねじる。

 サーフ・ボードが波を削り、美しく弧を描いていく。

 一番低いところから男が見上げたと思うと、ボードは糸に

でも引かれるように頂きに上がる。

 ポキンと折るようにターンすると、水しぶきが激しく散っ

た。

 男の体は波の崩れに戻り、泡と面の境でまた向きを変え、

水を踏みつけるように左足を動かして加速。

 そして、波の頂きから尾根を通って、今度は大きな屋敷でもぐるっとまわるようにターンする。

 アニタみたいだ、・・・。

 いや、アニタとは違う。

 男はただ自然に波と接しているのでは

なかった。

 波の一部になったわけではない。

 しかし、波と離れているわけでもない。

 男は波をあやつっていた。

 青い水の壁が岸に近づいてくる。

 男は、頂きでボードを百八十度回転さ

せた。

 綺麗な白い半円の残像が残る。

 底からまた頂きに上がる。

 もう一度まわした。

 底から頂きで、また一度。

 巧みな手で広げられる白扇のように。

 波の力がなくなるまで、男はそれをくり返した。

 波が最後に一度跳ね上がるところで、ボードを蹴って男は沖へ向きなおった。

 一瞬宙に浮いたサーフ・ボードがキラリと輝いた。

 よし! 僕も!

 

頂きで、サーフ・ボードは百八十度回転した。綺麗な白い半円の残像が残る。

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