サーフィン小説風メキシコ旅行記

ラ・プンタ

−19「車の走り去る音」

 

男の笑い声がして、女のかすれた声が「アスタ・ルエゴ(またね)」と言うと、車の走り去る音がした。

 太郎は夜中に目を覚ました。

 車のエンジンの音が近づい

てきたからだ。

 何だろうと思ってハンモッ

クの中で寝返りをした。

 車の音はすぐそばまで来て

止まって、アイドリングして

いる。

 低いエンジンの音に混じっ

て、話し声が聞こえてきた。

 あのやぶにらみの女の人

じゃないかな。

 このしゃがれた声は間違いないと太郎は思った。

 でも、なんでこんな時間に、・・・?

 男の笑い声がして、やぶにらみも笑った。

 そのあと会話が途切れ、ただ車のアイドリングだけが聞こえた。

 やがて、かすれた声が、

 「アスタ・ルエゴ」

 と言うと、車の走り去る音

がした。

 木製のドアが小さくきしむ

音がして、そして何も聞こえ

なくなった。

 やぶにらみの女の人はいっ

たい何をしていたんだろう?

 そのことを考えると太郎は

眠れなくなった。

 ハンモックの中から空を見

た。

 もう夜明けが近いような気

がした。

 朝の闇って、夜の闇と違う

んだな。

 朝には、陽の昇る予感が

あった。

 海の音が大きく響く。

 波の砕ける音は、太郎の目

をいっそう冴えさせた。

 空が白々と明るくなってきた。

 とうとう夜明けまで、眠れずに過ごしてしまったようだ。

 朝もやの中にラ・プンタの断崖が見える。

 岩盤の裂け目を白いもやが

流れていった。

 丘から吹く微かな風がそれ

を運んでいるのが、太郎にも

わかった。

 さあ朝だとハンモックの中

で伸びをしたときだ。

 太郎は、沖に並ぶ大きな岩

のところに影を見た。

 人のようだ。

 誰かがサーフィンをしている。

  1. 箇条書き項目キミの探すものは、ココにある!

  1. 箇条書き項目コ、コレが欲しかったんだよ!

生まれたばかりのウミガメの子供が沖に向かってはうビデオは、メキシコのカリブ海側カンクンにて録画されました。太平洋側のオアハカ州では、マスンテ海岸が有名で、亀の生態を研究する博物館もあります。
朝日が波の壁をすかして輝くチューブ・ライド。これは、Rebel Waltz 監督のサーフィン記録映画 «El mar, Mi alma» のプロモーション・ビデオで、チリで撮影されました。タイトルは、日本語に訳すと、「海、俺の魂」とでもなるでしょうか。チリをサーフ・トリップ先に選ぶ人は少ないかもしれませんが、実は、隠れた良い波の宝庫なんです。水が冷たいのが玉に傷なんですけどね。
経験なさったことがあると思います この朝焼け。サーファーなら誰もが感じる夜明けのすがすがしさ。撮影場所は、LAのトパンガ・ビーチです。
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