サーフィン小説風メキシコ旅行記

ラ・プンタ

−14「壊れたボードなんて」

 

 「こんな壊れたボードに乗ってたって、面白いわけないよ」「すっごく気持ちいいんだから。タロウもやればわかる!」

 「おいでよ、タロウ」

 アニタは太郎の手を引いて水

の中に入っていった。

 波は岩のそばで一度崩れたあ

と、砂浜の手前で跳ね上がりも

う一度崩れていた。

 グシャグシャと、沸かし過ぎ

たクリーム・スープのような波

だ。

 それが強く押すので、しだい

に前に進みづらくなった。

 
「アニタ、こんな壊れたボードに乗ってただ滑るだけなんて、面白

いわけないよ」

 「そんなことない! すっごく気持ちいいんだから。タロウもやれ

ばわかる!」

 ふたりは足が立つぎりぎりのところまで来ていた。

 波がやって来るたびに、跳び上がってやっとのことで越えられる深

さだ。

 「じゃ、板の上に横になって」

 太郎は、言われるままに半欠けのボードにつかまって腹這いになっ

た。

 水が揺れるので、そうやってバランスを取って浮くだけでも難し

かった。

 アニタは太郎の脇に立ってボードを支えた。

 「波が来たわ! 泳いで!」

 岸に顔を向けている太郎は、その声にあわてて腕をまわした。

 沖で一度崩れた波は、浅くなった底で再び集まると、太郎たちのと

ころに落ちてきた。

 アニタはボードを押し出したが、タイミングが早かった。

 波の斜面はまだ太郎の体までとどいていなかった。

 折れ口が邪魔になって、ボードは失速した。そこに崩れたスープ状

の波が来た。

 太郎は足をつるし上げられるようにひっくり返され、頭から海の中につんのめった。

 ボードは波の圧力に吹き飛ばされ、太郎の体は二度三度底の砂の上を転がされた。

 波が引いて太郎が立ち上がると、アニタがこちらを見ている。

 「もう、やめようぜ」

 気管に入った塩水のために咳き込みながら、太郎は言った。

 「ダメ、もう一度」

 アニタは浜に打ち上げられたボードを拾ってくると、太郎を待った。

 「早く、タロウ」

 なかなか戻ろうとしない太郎に、「来い来い」と手をあおいでいる。

 しかたないな。・・・。

 
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巨大な波に、ハード・チャージ。プエルト・エスコンディードのシカテラ・ビーチ攻略だって、夢に終わらせない! トリプルを軽く超えたサイズに、ボディー・ボードでアタック。まずは、家から一番近い海に走ろう。もちろん、最高のボードも手に入れる。大波にチャレンジする勇気は買えないけど、パドルの力を買い足すことはできる。フィンガー・パドルで、パドリング力upを。Sサイズ(18〜20㎝)とLサイズ(20〜22㎝)があります。サイズの測り方は、         の«その他イメージを見る»をご参照ください。