サーフィン小説風メキシコ旅行記

ラ・プンタ

−13「アニタの波乗り」

 

波はアニタの体をそっと持ち上げる。成熟とは無縁の四肢が頭からゆっくりと水の壁を落ちる。

 ひとりの子供が戻ってきて、

アニタの番となった。

 少女は半欠けのボードを受け

取ると、沖を見た。

 ほどなく波はのんびりとやっ

て来て、ふくよかな起伏がラ・

プンタの岩場を目の前にして切

り立った。

 アニタがこちらに向き直るの

を待って、波は少女の体をそっ

と持ち上げる。

 軽く背中を押されて、成熟と

は無縁の四肢が頭からゆっくりと水の壁を落ちる。

 アニタは手を使わないんだ、と太郎は思った。

 ただ両手でボードを抱いて、脚で水を蹴る。

 それが自然な力を生んで、流れるように進んでいく。

 行く先が、波のほうから盛り上がり、次から次へと滑る空間が広が

る。

 胸を反って、ボードを自分の一部にして、アニタはそこに横たわって

いる。

 まるで、海で生まれたみたいだよ。

 波と一体になって美しく動くアニタに、太郎は見とれずにはいられな

かった。

 なだらかな水の坂を下り、なめらかに波の頂きに出る。

 それを当たり前のようにくり返し、波打ち際のほんの小さな波のとこ

ろまで少女は滑った。

 「ケ・リコ!」

 と笑いながら、アニタがやって来た。

 「さあ、今度はタロウの番」

 「いいよ。僕は」

 と答える喉元に、あの時の溺れて息が詰まる感じが甦った。

 「ねえ、タロウもやってごらんよ」

 「ノー、・・・」

 「タロウの意気地なし」

 意気地なしと言われて、太郎はドキリとした。

 確かに僕はそうだ。・・・。

 笑いながら言ったアニタには、大した意図はなかったはずだ。

 しかし、そう言われた太郎は、アニタについて行かざるをえなかっ

た。

 それに、中学生にもならないようなこの少女にできるのだから、自

分だって、という思いがあった。

 
  1. 箇条書き項目キミの探すものは、ココにある!

  1. 箇条書き項目コ、コレが欲しかったんだよ!

「サーファーガール」。「サーフィン女子」と、ちょっと体育会系な呼び方をしてみても、オッケー。彼女たちは皆、海に選ばれた特別な女の子たち。サーフィンを愛してやまないソウル・サーファー女子、増加中。「波乗りのうまい下手は関係なし。でも、お洒落のうまい下手には、気を配りたい」そんな女子を、Roxyが強力にサポート。海色のビキニはもちろんのこと。キャミソール型のラッシュ・ガードも、お洒落サーフィン女子には必要なアイテム。また、未来のサーフ女子には、「サーファーガール」の入学入園五点セットを。お父さん、お忘れずに!
ホルヘリーナ・«リナ»・レジェーロは、アルゼンチンの小さな村の生まれ。六年間サーフ・ボードを引きずりながら旅をして、オーストラリア、バイロン・ベイのワテゴス・ビーチにたどり着きました。(YouTubeへの記述より)
 人のいない真っ青な海。哀愁を秘めたメロディー。この美しいビデオをぜひご覧下さい。 優しい、滑らかなライドから、彼女のサーフィンへの愛が感じられると思います。
Roxy のチーム・ライダー、ヒメナ・オチョア。プエルト・エスコンディードにて撮影。